今回は浅草の待乳山聖天として知られる本龍院の御朱印をご紹介します。パワースポットとして様々な媒体で紹介されている寺院で、意外なトリビアに驚かされました。
待乳山聖天の御朱印
御朱印所
御朱印は額堂で頂きました。
受付時間9:00~16:00
志納金300円
御朱印
仏教寺院特有の美しい書体の御朱印を頂きました。
待乳山聖天の意外なトリビア
「待乳」は「真土」からきていた
待乳山聖天は浅草から今戸神社に向かう途中にあり、存在自体はかなり以前から知っていましたが、その名前に何とも言えない怪しさを感じて常に素通りしてきました。
実は「待乳」は「真土」からきており、一帯の泥海の中でここだけ土だったということに由来する名前なのだそうです。
595年にこの地が盛り上がって「待乳山」となり、601年にこの地が干ばつに見舞われた際に十一面観世音菩薩が大聖歓喜天の姿となってこの山に降臨したという事から待乳山聖天と呼ばれており、怪しげな物でも何でもありませんでした。
現在では浅草を代表するパワースポットとして様々な媒体で取り上げられています。
本尊に大根をお供えする
待乳山聖天といえば大根です。大根は全ての人に好まれる食べ物ですが、体を丈夫にするとともに体内の毒を消し消化を助ける役割があります。途中から二股に分かれた大根が2本重なっている姿が待乳山聖天のシンボルとなっていますが、体を丈夫にし、良縁を成就し、夫婦が円満になることを表しているそうです。そのためご本尊へのお供え物は大根ということになっています。
正月期間中にお供えした大根は1月7日の大根祭の際フロふき大根にして参詣者にふるまわれます。それ以外の期間は前日にお供えされた大根を神様からのお下がりとして持ち帰ってもいいそうです。
かつては吉原への重要なルートだった
待乳山聖天に隣接した山谷堀公園はかつて隅田川に注ぐ堀の跡であり、かつては吉原までの重要なルートでした。
わざわざ船を連ねていくのですからさぞかし豪勢であったろうと思います。
待乳山は東京で最も低い山だった
聖天様が鎮座する高さ約10mの待乳山は東京で最も低い山とされていますが、何と上り下り用のスロープカーが設置されています。誰でも無料で利用可能です。
ちなみに日本一低い山は仙台市の日和山で高さ3m。数年前まで日本一とされてきた大阪の天保山(高さ4.5m)は第2位です。
アクセス
交通
銀座線、浅草線、東武伊勢崎線「浅草駅」徒歩約10分
地図
待乳山聖天の境内
待乳山聖天は浅草駅から今戸神社へ向かう途中、山谷堀公園の手前に位置しています。
境内は正月三が日ということでかなり混み合っていました。
神楽殿では神楽や舞が演じられたりすることがあります。
本堂が見えてきました。
誰でも堂内に上がることができます。
本堂ではお供えされた大根が積み上げられていました。
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