今回は世田谷の松陰神社の御朱印をご紹介します。境内には多くの人材を輩出した松下村塾が再現され、幕末の雰囲気を体感できるようになっています。
松陰神社の御朱印
御朱印所
御朱印は社殿向かって左手の社務所で頂けます。
受付時間9:00~17:00
初穂料300円
御朱印
実にオーソドックスな御朱印です。
境内で感じる幕末の雰囲気
模造された松下村塾の建物
本堂の奥にかつての松下村塾の建物が模造されています。
教室の様子です。
吉田松陰の墓地
近隣の豪徳寺には宿敵の井伊直弼の墓があります。
松陰神社の由緒
吉田松陰と言えば長州藩です。薩摩藩とともに徳川幕府を倒した長州藩からは明治新政府をリードする人物を多数輩出しましたが、その多くが松下村塾の吉田松陰門下生であったことが知られています。松陰は安政の大獄に連座して江戸小伝馬町の牢屋敷で斬首されましたが、後に遺体が現在の松陰神社の場所に改葬されました。司馬遼太郎の「世に棲む日々」にこのあたりの様子が書かれていますが、幕府の罪人として処刑された松陰の遺体を高杉晋作や伊藤博文が白昼堂々掘り起こして運ぶという世間を驚かすような事件だったと言います。そして明治の世になってから松陰を祀った神社が創建されました。
アクセス
交通
世田谷線松陰神社前駅徒歩約5分
地図
松陰神社の境内
松陰神社は東急世田谷線の「松陰神社前」からローカルな商店街を抜けるた先に位置しています。鎮守の森といった雰囲気ではなく、商店街と一体化した公園のように見えます。
神社の由来です。漢字にすべてふりがながふられています。外国人観光客用でしょうか。
参道には松陰の像が建てられていました。
堂々たる本堂です。
世田谷のど真ん中に位置していますが、うっそうとした樹木に覆われ、落ち着いた雰囲気です。すぐ近くでボロ市が開催中とはとても思えない閑静な空間でした。
史上最強の学閥である松下村塾
松下村塾からは数多くの人材が輩出されますがその中でも久坂玄瑞、高杉晋作、吉田稔麿、入江九一は「四天王」とまで言われました。しかし久坂と入江は禁門の変で自決、吉田は池田屋事件で討ち死にします。高杉は奇兵隊を結成して活躍しますが肺結核のため28歳で亡くなりました。
こういった人々が犠牲となった後、伊藤博文や山県有朋といった塾ではそれ程優秀ではなかったグループが最終的に新しい世の中をつくりあげます。司馬遼太郎は松下村塾を一種の派閥としてとらえていますが、山県などほんの数日間通っただけで松下村塾門下生を名乗ることができて随分と得をしたといいます。松下村塾はまさに史上最強の学閥と言ってよく、世の中最終的に何が幸いするか全くわかりません。
★最後までお読みいただきありがとうございます。
スマホでご覧の方はPCでも見ていただきますと写真がよくわかります。
※はてブのところをポチっとしていただきますと励みになります。
◆世田谷線沿線で頂ける御朱印
◆近隣で開催中だった世田谷ボロ市の記事
◆鎌倉を代表する花の寺である宝戒寺
◆世田谷を代表する寺院である九品仏