江ノ電は藤沢~鎌倉の約10㎞を結ぶローカルな鉄道ですが、様々な媒体に取り上げられて国内でも有数の知名度を誇っています。短い距離の間にも海岸線や併用軌道区間など車窓が目まぐるしく変化する乗っているだけでも楽しい鉄道で、今回は見どころをまとめてみました。
- ローカル鉄道ながら国内有数の知名度
- 乗ること自体が楽しい鉄道
- 「勝手踏切」がいくつもある鎌倉から稲村ケ崎
- 稲村ケ崎から腰越の海岸部
- 急カーブがスリリングな併用軌道区間(腰越から江の島)
- 江の島~藤沢
- 江ノ電の車窓は鎌倉発の方が圧倒的に面白い
ローカル鉄道ながら国内有数の知名度
江ノ電の誕生は1902年で、藤沢~江ノ島間の開業から始まって順次延伸され、1910年に鎌倉まで全線開通しました。
鎌倉や江の島といった我が国を代表する観光地を通過することもあって沿線には数多くの見どころがあり、また江ノ電の車両自体が被写体になりやすい外観であることもあってドラマや映画、小説等の舞台としても数多く取り上げられています。そのため営業キロ数わずか10㎞という短いローカル鉄道でありながらその知名度は国内でも有数で、海外からも観光客を集めるような存在となっています。
乗ること自体が楽しい鉄道
江ノ電はわずか10㎞の間に住宅街、トンネル、江ノ島、海岸線、併用軌道区間、鉄橋、高架と目まぐるしく車窓が変わる、乗っているだけで楽しくなる電車です。鎌倉から藤沢までJRだと大船経由で17分で到着するのに対し、江ノ電ならその倍の34分かかります。しかしどちらが楽しいかというと圧倒的に江ノ電ではないでしょうか。
鉄道というのは本来移動の手段ですので基本的に速く正確であればいいのですが、世の中には江ノ電や箱根登山鉄道、スイスの氷河急行と言った乗ること自体が楽しいという鉄道もいくつかあります。その場合速さや正確さというのは二の次です。
江ノ電の鎌倉から藤沢までのわずか10キロの間の様々な見どころを今回ご紹介します。
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「勝手踏切」がいくつもある鎌倉から稲村ケ崎
鎌倉駅のホームです。休日はは人で埋め尽くされますが、平日だと静かです。
江ノ電は2両編成と4両編成の2パターンで運行されており、どちらが来るかによって乗車位置が全然違います。乗っていて面白いのは何と言っても先頭車両であり、電車の入線前にどちらの編成か確認しておく必要があります。
電車が入ってきました。
しばらく住宅の間を縫うようにして走ります。
極楽坂のトンネルです。
江ノ電の沿線では線路を横切らなければ中に入れないような家も多く、そのためいわゆる「勝手踏切」がいくつもあります。安全運航という点では好ましくないと思いますが、どうやら根絶することはできないようです。
稲村ケ崎から腰越の海岸部
稲村ケ崎を過ぎて海の方へ向かいます。前方のカーブを抜けると海岸線に出ます。
海岸線にでるといきなり江ノ島が視界に飛び込んできます。
この「カーブを曲がるといきなり江ノ島が見える」というポイントが江ノ電の車窓で最も魅力的な場面だと思います。その点で藤沢発よりも鎌倉発の方がはるかに面白いのではないでしょうか。
しばらく海岸線を走ります。
峰ヶ原の信号場で一時停止し、交換列車と行違います。
有名な鎌倉高校前駅付近です。江ノ島がだんだん大きくなってきました。鎌倉発の場合、ずっと江ノ島を前方に見ながら進むことが出来ます。
再び住宅街に入ってきました。
この区間の動画
稲村ケ崎から海へ出た瞬間の動画です。
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急カーブがスリリングな併用軌道区間(腰越から江の島)
腰越から江の島は路面区間に入ります。
それほど広くない幅の中にに2車線の道路と線路が混在しており、この区間では江ノ電は路面電車となります。電車はハンドルを切って障害物をよけるということができないため運転手は緊張するでしょうが、車にとっても怖い区間です。
「龍口寺前交差点」の急カーブは江ノ電でも最もスリリングな場所で、ちょうどここで電車の直前を横切る車があり、思い切り警笛を鳴らしていました。(最近は警備員が常駐しているようです。)
この区間の動画
腰越~江の島間の動画です。
「龍口寺前交差点」通過シーンを道路側から撮影した動画です。
江の島~藤沢
江の島を過ぎると車窓の雰囲気も変わってきます。
今度は高架区間に入ります。
近代的な鉄橋で境川を渡ります。
鵠沼周辺の車窓です。
藤沢駅に向かって再び高架へ向かっていきます。
駅ビル2階の藤沢駅が終点です。
江ノ電の車窓は鎌倉発の方が圧倒的に面白い
鎌倉の中心部の道は入り組んでいる上に常に混雑しており、駐車料金も比較的高額です。また海岸沿いの国道134号線で渋滞に巻き込まれたりしたらそれこそ身動きがとれなくなるため、鎌倉を観光する際に江ノ電は重宝します。
進行方向に江の島を望むことになるため、藤沢発よりも鎌倉発の方が車窓は圧倒的に面白いです。
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