私の経験則では夏が暑ければその年の冬は厳冬になります。それが当たったのかどうかわかりませんが先週から急激に寒くなり、何と53年ぶりに東京で11月に初雪が降るという事態になりました。私は51歳なので何と生涯初の体験です。その結果私の自宅バルコニーからは11月にして下のような眺望が楽しめるようになりました。
朝のニュースでは箱根(強羅周辺と思われる)でドライバーが突然の雪で悪戦苦闘している模様が映されていました。雪のためタイヤが空転して進むことのできない車(恐らく観光客)を前にして現地キャスターがレポートしています。スタジオのコメンテーターに促され、撮影スタッフが車を後ろから押してようやく脱出できたというような状態でした。それ以外にも立ち往生したり、車をとめて路上でチェーンを巻いているといった映像が次々と流されていました。
水曜の夜から木曜の朝にかけて関東地方の平野部でも降雪があるという予報は二三日前から出ていました。平野部でも降雪があるのなら箱根では間違いなく大雪です。こんな坂ばかりの場所で雪の日にノーマルタイヤで車を運転すれば、間違いなく立ち往生して周囲に大迷惑をかけることは簡単に予想がつくことです。
山の上にオートバックスやイエローハットはありませんから観光客が現地でチェーンやスタッドレスタイヤを買うことは無理だったでしょう。だったら雪が降る前に帰るか、雪が解けるまで滞在を延ばすか、大迷惑をかけないためにはそのどちらかしかありません。
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タイヤチェーンの装着を促すため、現在国土交通省では雪道で立ち往生して渋滞の原因をつくったドライバーに罰則を科すという案が検討されているといいます。ノーマルタイヤの車が対象なのかスタッドレスでもノーチェーンの車も対象となるのか不明の状態では賛成とも反対とも言えません。
これを放送していたテレビ朝日の番組では、勾配が5%を超えるとスタッドレスでも立ち往生が多く発生しているということで「スタッドレスタイヤでもチェーンを巻かなければいけないんです!!」と男性アナウンサーが力説していました。
「警視庁24時」というような警察の広報としか思えないような番組をどこのチャンネルでもやるようにテレビ局と警察はべったりの関係ですが、今回の報道内容も警察の意向を過剰に忖度したとしか思えないもので、私は疑問に思っています。
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私は1992年の8月から1995年の8月まで栃木県の黒磯市(当時)に住んでおり、冬になるとスタッドレスタイヤを履いて那須高原の山道を走り回っていました。那須は大雪が降るということは余りありませんが、気温が低いため至る所で道路が氷結しています。5%の勾配というのがどの程度のものかよくわかりませんが、相当な傾斜の凍った坂でも問題なく昇り降りできました。現在のスタッドレスタイヤはこの時よりもはるかに性能面で向上しているはずであり、むやみに危険だと煽るようなことは控えて欲しいものです。
そうは言ってもスタッドレスタイヤは氷の上でも普通に走れる魔法のタイヤである訳ではありません。いかに性能が向上したといっても「氷をゴムで引っかく」というのは変わらないのです。以前書きましたがタイヤに信頼が置けなければ安心して走ることはできません。
スタッドレスタイヤで雪道を走る時はなおさらです。しかし過信して無茶な運転をするとえらいことになるので十分に注意してください。
雪道で立ち往生して渋滞の原因をつくったドライバーに罰則を科すという案についてはまだ賛成でも反対でもありませんが、大雪の箱根をノーマルタイヤで走るドライバーには厳罰を科しても良いかなとも思っています。
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