バランタイン12年を5種類の飲み方で比較してみると、水割りがうまいように思いました。発売当初は日本向けに開発されたウィスキーであり、他のスコッチと比べると少しおとなしめです。
発売当初は日本向けだった
「バランタイン12年」は、スコットランドのスペイサイド、ハイランド、アイラ、ローランドと、4つの地方の厳選されたモルト原酒、グレーン原酒を40種類以上使用したブレンデッドウイスキーです。
発売当初は日本向けに開発されたということで、他のスコッチとは違って水割りで飲むことを意識したものとなっています。
全ての原酒が12年以上熟成されている
ここで言う12年というのは最低で12年ということです。「バランタイン12年」は40種類以上の原酒をブレンドしていますが、その全てが12年以上樽の中で熟成されているということになります。
サントリーの山崎蒸留所の貯蔵庫を以前見学したことがありますが、窓を開け放ち完全に周辺の空気と一体化した貯蔵庫内に多くの樽が置かれていました。樽は呼吸しますから貯蔵庫が置かれた場所の気候風土はウィスキーの品質に重大な影響を及ぼすのです。
ストレート
柔らかな口当たりと甘さの伴ったスモーキーさが特徴となっています。スモーキーなシーバスリーガルといった印象です。
ロック
ストレートの時よりもスモーキーさと甘さがよりくっきりとしてきたようです。口当たりも一層滑らかになりました。
水割り
次いで水で割ります。
合わせる水は横浜市の水源のひとつである道志川の清流水を詰めた横浜市オフィシャルウォーター「はまっ子どうし The Water」です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない水割り)
水で割ることによりいい感じに柔らかくなりました。滑らかな味わいでスモーキーさと甘さがまだ残っています。
ハーフロック(1対1で氷を入れる)
氷を入れて冷やすと味が引き締まってスッキリとしたバランスの取れた味わいになり、日本人向けの「水割り」となりました。
スコッチの中には氷を入れるとぶち壊しになるものが幾つもありますが、バランタイン12年にそういった要素はありませんでした。
ハイボール
上戸彩さんのCMで有名なソーダストリームで作った完全に私好みの炭酸水を使用します。
スッキリ爽やかで実にさっぱりとした味わいです。酸味とともに若干の苦みもありますが、全体としてはバランスの取れた味となっていました。
ソーダストリームに関し詳しくはこちらから
〖必見〗「ソーダストリーム」で完全に自分好みの炭酸水をつくってみた - 酒とうどんと御朱印の日々
バランタイン12年は水割りが美味い
聞いたところによるとバランタイン12年は日本市場向けに水割り用として開発されたと言います。氷をいれて美味いと思えたのにはそのような背景もあるのかもしれません。
スコッチウィスキーに強烈な個性を求める人にとっては少し物足りないかもしれませんが、恐らく誰からも嫌われない味わいではないかと思います。美味しい日本酒を形容して「水のようにすいすい飲める」という表現がありますが、バランタイン12年にもこの表現があてはまるのではないでしょうか。
近所のドン・キホーテでは1本1880円で買えました。コストパフォーマンスとしては素晴らしいものがあります。1ランク上のバランタイン17年は「ザ・スコッチ」とまで呼ばれていますが、これは1本5480円でした。これはとても手が出せません。
関連記事