茂林寺では「本尊釈迦牟尼仏像」と「分福」の2種類の御朱印を頂けます。「分福茶釜」ゆかりの茂林寺には物語に登場したという茶釜が今も残されており、「強運の象徴」たぬきの置物、茅葺屋根の山門や本堂など、境内は見どころでいっぱいです。(2022年7月23日改定)
御朱印は2種類頂ける
御朱印所
御朱印は本堂横の受付で頂けます。こちらでは「本尊釈迦牟尼仏像」と「分福」の2種類の御朱印を頂けます。
受付時間9:00~16:00
志納金300円
御朱印
今回は本尊釈迦牟尼仏像の御朱印のみ頂きました。大変に優しい書体の御朱印です。
茂林寺と「分福茶釜」
茂林寺の開山は大林正通で、1426年に館林に小庵を建て、1468年に正通に深く帰依した赤井正光が現在の地に堂宇を建立したのが始まりです。正通が館林を訪れた際に同行していたのが「茂林寺の釜」の話の中心となる守鶴和尚です。
1570年に茂林寺で千人法会が催された際、大勢の来客を賄う湯釜が必要となりました。その時、守鶴が持ち込んできた茶釜は、不思議なことにいくら湯を汲んでも尽きることがありませんでした。守鶴はこの茶釜を福を分け与える「紫金銅分福茶釜」と名付け、この茶釜の湯で喉を潤す者は、開運出世・寿命長久等、八つの功徳に授かると言います。
あるときに守鶴が昼寝をしている様子を別の僧が覗くと、股からタヌキの尾が生えていて、正体がばれてしまいました。不思議な茶釜も狸の術によるものだったのです。
正体を知られた守鶴は寺を去ることを決意し、最後の別れの日、守鶴は幻術により屋島の戦いや釈迦の入滅を人々に見せたといいます。
アクセス
交通
東武伊勢崎線茂林寺前駅徒歩約7分
東北自動車道舘林ICより約5.5㎞
地図
見どころでいっぱいの境内
参道
茂林寺の参道には小さいながらも土産物屋が連なっています
商品としてはやはりタヌキということになります。
総門
1468年に建立された総門です。黒門とも呼ばれています。
タヌキ像
総門から続く参道には合計21体のタヌキ像が並び、参詣客を出迎えています。
山門
赤門と呼ばれる山門です。1694年に建立されました。見る者を圧倒する迫力がありました。
聖観音像
上野国館林村大窪荘の高瀬善兵衛の娘が元禄元年(一六八八)病没し、その供養の為に江戸神田鍋町の太田久右衛門(藤原正儀)が鋳造し、高瀬善兵衛が元禄三年三月二二日に寄進したものです。
本堂
1468年に建立された本堂です。本堂内の一室には守鶴和尚が持ち込んだという茶釜が保存されています。
山門と本堂に関してはこれまで見てきた多くの神社仏閣の中で最も印象的でした。北関東のそれほど目立たない田舎町にこれだけ見事な建築物があったことに驚かされました。
「強運の象徴」であるタヌキ
分福茶釜は江戸時代の昔話です。昔話には様々な動物が登場しますが、「カチカチ山」を例外としてタヌキは大抵善人として扱われています。
タヌキは「他を抜く」として縁起物とされ、信楽焼のタヌキの置物は強運の象徴とされています。
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