今回は西新橋の行列のできる蕎麦屋で有名な「港屋」をご紹介します。立ち食いそば屋でありながら店内は黒い大理石のテーブルとわざと薄暗くした照明により高級な雰囲気であり、女性の一人客も珍しくはないといわれ、あの島耕作もコミック誌上で食べに来ています。
※港屋は2019年2月4日をもって閉店してしまったようです。あの超個性的なそばがもう食べられないとは残念でなりません。
日本一行列ができるそば屋である港屋
港屋は出世の石段で有名な愛宕神社や虎ノ門ヒルズの直下といってもいい場所に位置しています。
「そば界の二郎」「日本一行列のできるそば屋」等々、様々な異名を持つ港屋を知ってから12年くらいになりますが、昼飯時を少し外したくらいではどうにもならないくらいいつも行列ができています。そのためこちらを訪れる際は1時間くらい並ぶことは覚悟しなければなりません。
11時半ころ到着すると、グレー単色のまるで要塞のような建物の前に既に行列ができていました。行列が無ければここが蕎麦の人気店だとは誰も気付かないでしょう。
港屋の看板といえばこれだけです。1枚前の写真で、先頭で店に入りかけているワイシャツの人の右ひじのあたりにあります。
行列の最後尾、このあたりだと1時間待ちは覚悟しなければなりません。
周囲に迷惑をかけぬよう、通路は空けておくのが港屋に並ぶルールです。今回は予想より早く、45分待ちですみました。
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度肝を抜かれる港屋の冷たい肉そば
港屋のメニューは基本的にもり、冷たい肉そば、温かい鶏そばの3種類だけです。プラス100円で大盛りもできますが、普通盛で十分他店の大盛分くらいの量があります。
私はこちらでは冷たい肉そばしか食べたことがありません。
太く色の濃いそばの上に甘辛く煮た豚肉とネギ、海苔がこれでもかと乗っています。そして甘めのつゆにはラー油が浮かんでいて、ここに生卵を落とすという普通のそば屋ではありえないものです。最初に見た時は度肝を抜かれましたが、しかし食べてみるとくせになるのです。
870円で満腹になる超個性的そば
そば通というのは何かと口やかましく、「つゆに全部浸しちゃいけない」、「最初の一口は何もつけずに食べる」、「そばはのど越しと香りを楽しむ」とかいろいろ言ってきます。また高級な店では1000円以上するにもかかわらずせいろの上には3口でなくなってしまう位の量のそばしか盛られていなかったりします。
港屋のそばは太くて味が濃く、そのため甘辛い豚肉の濃いめの味にも決して負けません。つゆに割入れた卵とからめるとすき焼きを食べているような気持になります。強烈に腰があるのでしっかりと噛む必要があります。そして870円の普通で盛十分に満腹になる程の量があります。
テーブルの四隅に蕎麦湯を入れたポットが置いてありますが、これがまた美味く、最後はつゆも全て美味しくいただきました。
めんどくさい能書きを全て笑い飛ばしたくなる
港屋で食べると、そばにまつわるめんどくさい能書きを全て笑い飛ばしてやりたくなります。うどんと同様にそばも自由な食べ物であるはずです。
そば処港屋
営業時間:11:30~17:00 17:30~20:00(無くなり次第終了)
定休日:土日祝日
各地の多彩なビールをお届けすることで充実したおうち時間を提供します。
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◆もう一つのメニューである「温かい鶏そば」も食べてみた
◆向島の名店のそば
◆日本三大そばである戸隠そばの名店