グレンエリスは後から安物の酒を混入されたりしないように瓶の口の部分にビー玉が埋め込まれた大変に珍しいボトルで、注ぎ方と飲み方に特徴がありました。
※平成30年4月の時点で発売元では在庫切れとなっているようです。ご注意ください。
カミュが手掛けるスコッチウィスキー
グレンエリスはコニャックの名門であるカミュが手掛けるスコッチウィスキーで成城石井が輸入しており、そのためそれ以外の店の店頭にはありません。ラベルにもキャップにも金色のドラゴンが描かれているのが印象的で、1本1000円台前半という比較的手ごろな価格帯のウィスキーです。
珍しい玉付きウィスキーの注ぎ方
ウィスキーというよりもむしろ高級ワインといった雰囲気のボトルです。
キャップをひねるといつものカチッと言う感じではなく、なんか変な感じがします。開けてみると何やら変わったものが入っています。
下から見ると何とビー玉が見えます。ラムネの栓のようですが、下に落ちてはきません。
これは「玉付き」というもので、後から安物の酒を混入されたりしないようにという意味があるそうです。ボトルを傾けるとビー玉が動き、隙間からちょぼちょぼと注ぐような感じになります。
◆コストパフォーマンスに優れたスコッチウィスキー
珍しい玉付きウイスキーの飲み方
ストレート
味も香りも滑らかな甘さが特徴的ですが、40度にしては刺激が強く、口の中で気化してこもったアルコール分が喉を刺激し、むせかえることになりがちです。
ロック
氷を入れることによりアルコール分が和らぎ、味わいがよくわかるようになりました。全体としてはほのかな甘みが特徴的ですが、厚みも残っています。ロックにしては強い味わいだと思います。
水割り
次は水で割ります。
合わせる水は南アルプスの天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない)
水で割った分だけ刺激が弱まって滑らかになります。舌全体で甘さを感じます。白砂糖のベタベタした甘さではなく、高級和菓子に使用される和三盆糖のすーっと消えていくような爽やかな甘さです。そして喉の奥でやさしく香ります。
熊谷にある「人間国宝のかき氷」と呼ばれる「慈げん」では日光の天然氷を削ってその上に和三盆糖の砂糖水をかけて食べますが、その時感じたものと同じような味わいでした。
ハーフロック(1対1で氷を入れる)
氷を入れて冷やすとシャープな味わいになりますが、それによりトワイスアップで感じた良さが全て飛んでしまいました。
基本的にスコッチはトワイスアップが美味いと思っていますが、今回もそれを再確認しました。
1,000円台のウィスキーとしてはかなりよくできていると思いますが、成城石井でしか買えないというのが少し不満です。
ビー玉は簡単に取り出せる
ちなみにグレンエリスのビー玉は先の尖ったものがあれば簡単に取り出すことができます。
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