乃木神社は旧日本陸軍の軍人として日清・日露の両戦争に従軍し、明治天皇崩御に際して殉死した乃木希典将軍を祀った神社ですが、最近では人気アイドルグループ乃木坂46ファンの聖地としても知られています。隣地には旧乃木邸が保存されていて一見の価値があります。
乃木神社の御朱印
御朱印所
御朱印は拝殿向かって右手の授与所で頂けます。
こちらでは乃木神社の御朱印と、摂末社御朱印として正松神社と赤坂王子稲荷神社を2社1組にした御朱印の2種類を頂けます。摂末社御朱印は書置きのみです。
受付時間9:00~17:00
初穂料500円
御朱印
余計な装飾の一切ない何とも素朴な御朱印です。
殉死した乃木将軍を祀った神社
乃木将軍は明治天皇の御大葬があった大正元年9月13日の午後8時頃夫人とともに自刃しました。腹を十文字に切り、更に膝の間に立てた軍刀の剣先に首を当てたままうつぶせになるという壮絶な最期だったと言います。
その死を悲しんだ多くの人々が乃木邸に押し寄せた結果、幽霊坂と呼ばれていた坂が将軍の葬儀をもって乃木坂と改称されました。
アクセス
交通
千代田線乃木坂駅徒歩約1分
地図
境内の見どころ
一の鳥居
地下鉄の乃木坂駅から地上に出るとすぐに一の鳥居があります。改修が実施され、車いすにも対応したバリアフリー構造になりました。
境内配置図
手水舎
手水舎からしてかなりの風格がありました。改修が実施されて近代的・衛生的になりました。
二の鳥居
新たな場所に鳥居が設けられています。
拝殿
この日は乃木坂46白石麻衣の卒業配信ライブ当日ということもあり、ライブグッズのTシャツを着た女の子3人組が記念写真を撮っていました。
さざれ石
国家「君が代」でも歌われているさざれ石です。
教育の碑
乃木将軍が学習院院長を命じられた際に明治天皇が詠んだ歌が刻まれています。
境内社
赤坂王子稲荷神社
乃木将軍が夫人とともに毎月お参りしていた王子稲荷神社を勧請したものです。赤い千本鳥居が目立っています。
正松神社
拝殿の奥にあり、乃木将軍の師である玉木文之進と兄弟子にあたる吉田松陰を祀っています。
乃木神社と乃木坂46
アイドルグループ乃木坂46のグループ名は結成時の最終オーデションを実施した場所が乃木坂に面していたことから名付けられました。
初詣や成人したメンバーの成人式、ピット祈願といったイベントを乃木神社で行っていることから現在ではグループの聖地となっており、メンバーが常連客として通っていた近所のラーメン屋とともにファンが集結する場所となっています。
乃木神社に掛けられている絵馬の90%以上は乃木坂46に関連したものでした。チケットの当選を願うもの、メンバーの健康を祈るもの、推しているメンバーの選抜入りを願うものといった類が書かれた絵馬で溢れており、パッと見た印象としては鈴木絢音ファンの手によるものが多かったように思います。
ちょうど白石麻衣の卒業配信ライブ当日ということもあり、白石麻衣にまつわるものも何枚もありました。よく見るとメンバーの書いた絵馬がすぐ上にかかっています。
乃木神社と旧乃木邸
乃木神社に隣接して旧乃木邸が保存されています。乃木将軍が実際に住み、そして殉死した場所です。
旧乃木邸は夫妻の命日に合わせ毎年9月12日・13日に一般公開しているそうです。一度中を見てみたいと思いました。
旧乃木邸
馬小屋
住居が木造であるのに対し馬小屋がレンガ造りです。
瘞血(えいけつ)之處
殉死の際に血が付いた物がこちらに埋められています。
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◆兄弟子である吉田松陰を祀る松陰神社
◆王子稲荷神社の記事
◆旧乃木邸の一般公開で内部に入った記事
◆乃木坂46ファンにとっての聖地はいろいろある