東京にはラーメン激戦区と呼ばれる地域が数多くありますが、町田駅周辺はその中でも屈指の地域ではないかと思っています。小田急線とJR横浜線が交差した周辺に、地域に根付いた「地元の雄」といった店が数多く存在しますが、「町田汁場 しおらーめん進化」はその中でも地域で一番人気の店になります。駅から少し距離のある本店と駅前店がありますが、今回は駅前店を訪れました。※町田駅前店はどうも移転したようです。
- 広大な繁華街に有名店が点在する「ラーメン激戦区」町田
- 立地の悪さを口コミで克服した「町田汁場 しおらーめん進化」
- 異彩を放つ「硬めでの注文はお断り」という貼り紙
- やさしいスープを柔らかめの麺が受け止めている
広大な繁華街に有名店が点在する「ラーメン激戦区」町田
明治41年に横浜鉄道(現JR横浜線)が開通した当時町田の中心は原町田2丁目周辺で、そのため原町田駅(当時)が開業した場所は今よりもずっと南側になります。一方昭和2年に小田急線が開通した際は周辺の地形の関係で原町田駅に乗り入れることができず、街の中心から離れた現在の場所に新原町田駅として開業しました。
その後周辺の再開発に伴い、昭和55年に横浜線原町田駅は小田急寄りに移転して町田駅に改称するのですが、周辺商店街に配慮して2つの駅を完全に接続させず、わざと中途半端な距離を残すという乗り換え客にとっては暴挙でしかないことが公然と行われます。
微妙な距離で駅が2カ所あるため、周辺の商業地域はどうしても広範囲になります。渋谷に匹敵するほど広大な繁華街に有名店が散らばっているのが町田駅周辺のラーメン屋の特色です。
行列が凄すぎて閉店した事で有名なつけめん屋「六厘舎」の通信販売
立地の悪さを口コミで克服した「町田汁場 しおらーめん進化」
「町田汁場 しおらーめん進化」は平成19年に当時はまだ珍しかった塩ラーメン専門店としてオープンした店です。最寄りの町田駅から1.5kmほども離れた場所であったため、当初はなかなか客足が伸びず苦労したといいますが、口コミで次第にファンが増えるにつれて各方面から高い評価を獲得し、現在ではラーメン大賞やらTRY大賞といった賞を受賞するような店となっています。
私もこの地の不動産会社に勤務していた際に、他の社員の紹介で知りました。
2号店の町田駅前店は、平成26年にオープンさせています。
今なお東京駅で行列を作り続けている「六厘舎」の通信販売
異彩を放つ「硬めでの注文はお断り」という貼り紙
町田駅前店は小田急線町田駅の北側に位置し、駅から3分くらいの場所にあります。本店が15分くらいの、地元民しかわからないような場所にある事に比べれば、他地域の人が訪れやすい店だと思います。
開店直後であったことから行列はまだ数人で、ビルの外側にまで溢れるというような状態ではありませんでした。
しかし食事時になれば凄い状況になっていることが伺えます。
店内はカウンターのみ9席で、テーブル席はありません。壁に貼られた「おいしく召し上がっていただきたいので硬めでの注文はお断りしております。ご了承ください。」という注意書きが異彩を放っています。
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やさしいスープを柔らかめの麺が受け止めている
定番のしおらーめんで、透明感のあるスープと全体的な見た目の美しさが印象的です。丸鶏と鶏ガラで採ったスープに長崎のあごだしを加え、そこに5種類の塩をブレンドしたタレを合わせています。あっさりとしているものの濃厚で複雑な旨味が凝縮しており、それを微妙な塩加減でまとめることにより何ともやさしい味わいとなっています。
わざわざ「硬めでの注文お断り」と貼り紙しているだけあって、麺は永福町の大勝軒に似て少し柔らかめです。しかしその分だけ麺にやさしい味わいのスープをしっかりと絡みついていたように思います。柔らかいといっても決してグズグズではなく、しっかりとした弾力が残っています。
個人的にはもう少し硬めで試していたいのですが、この組み合わせが最善と店主が判断しているのですからどうしようもありません。
町田汁場 しおらーめん進化 町田駅前店
営業時間11:00~15:00 17:30~22:00
定休日:無休
東京にしかないつけめん屋「六厘舎」の公式通販サイト
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