瀬戸神社では同一の人が書いたとはとても思えない2種類の対照的な御朱印を頂けます。罪や穢れを流してしまう聖地で、源頼朝が社殿を寄進したという歴史を持っています。
2種類の対照的な書体の御朱印
御朱印所
瀬戸神社の御朱印所は社殿左手の授与所になります。こちらでは瀬戸神社と摂社の琵琶嶋神社の2種類の御朱印を頂けますが、黙っていると瀬戸神社のみとなってしまうので、2種類希望する場合はその旨申し出て下さい。
初穂料300円
御朱印
オーソドックスな書体の瀬戸神社とヘビを思わせる超個性的な書体の琵琶嶋神社という対照的な御朱印です。同一の人が書いたとはとても思えません。
瀬戸神社
琵琶嶋神社
瀬戸神社の歴史
かつては罪や穢れを流してしまう聖地だった
瀬戸神社が位置しているのは、この地域の人々が古来から神聖な場所として海の神を祀っていたような所です。
かつては現在の泥亀町や釜利谷東一帯は大きな入り江となっており、下の地図で国道16号線から左側にある東邦車両製作所やそうてつローゼン釜利谷店のあたりまでは海面下にあったといいます。
この入江は瀬戸橋のあたりにあった水路状の海峡で平潟湾とつながっており、ここでは潮の干満の度に海水が勢いよく流れていたため、自分たちの罪や穢れも流し去ってもらえる聖地であると人々は考えていました。
源頼朝が聖地に社殿を建立した
平家打倒のために鎌倉入りした源頼朝は、伊豆で挙兵した際に戦勝祈願をした伊豆三島明神をこの地に勧請して1180年に社殿を建立しますが、これが瀬戸神社の起源となります。
鎌倉幕府滅亡後は足利氏、小田原北条氏の崇敬を受け、江戸時代には名勝金沢八景の中心に鎮座する神社として広大な社領を持ち、江戸の庶民の間にも信仰が広まりました。
アクセス
交通
京急線金沢八景駅徒歩約2分
地図
瀬戸神社の境内
大鳥居
社殿
本殿と拝殿を一体化し間に石の間を設けた権現造りで、現在の建物は1800年に建立されたものです。
本殿には主祭神として大山祇神、他に須佐之男命や菅原道真を祀っています。
境内社
瀬戸神社ではいかにも鎌倉といった断崖を背にして数多くの境内社が祀られています。
左末社
社殿に向かって右側に設けられており、木花咲耶比売命・石長比売命を祀っています。本殿の右側にありますが、御祭神から見て左側になるので左末社になります。
右後方の崖をくり抜いたやぐらに稲荷社が祀られています。
右末社
向かって右側から大雷神と高龗神を祀る右末社、中央に武官坐像、大己貴命と少名彦命を祀る青麻社、一番左の赤い祠が稲荷神社(倉稲魂命)です。
琵琶嶋神社
国道16号線を挟んで瀬戸神社の向かいに摂社の琵琶嶋神社があります。
大鳥居
参道
琵琶嶋神社への参道は平潟湾に突き出たようになっています。
琵琶島
琵琶島は形が琵琶に似ていることから名付けられ、もともとは瀬戸神社前面の海中にありました。
現在では陸地とは橋でつながっています。
琵琶嶋神社
北条政子が琵琶湖の竹生島から勧請した弁財天が祀られています。
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