アーリータイムズは「開拓時代」を意味する名前であり、最もバーボンらしいバーボンだとされています。バーボンの伝統的製法を忠実に守り抜いたイエローラベルの味わいにはちょっとやそっとじゃ崩れない強靭さがありました。松田優作が愛したバーボンとしても知られています。
「開拓時代」を意味するアーリータイムズ
アーリータイムズイエローラベルが誕生したのは1860年でリンカーン大統領が誕生した年になります。
アーリータイムズとは「開拓時代」という意味で、ケンタッキー州バーボン郡で生まれた最もバーボンらしいバーボンだとされています。西部を開拓していった、荒くれ者たちのフロンティアスピリットを讃える名前だと言ってもいいでしょう。
1920年に全米で禁酒法が施行されますが、アーリータイムズは医療用ウィスキーとして法律の適用を除外されていたため、多くの人が引き続き飲むことが出来た酒でした。
それに目を付けたブラウン・フォーマン社が1923年にアーリータイムズを買い取り、現代にいたるまで製造・販売を続けています。
グラスにこだわるとウィスキーはもっと楽しくなる
ウィスキーの馥郁とした香りと色合いを楽しむには、クリスタルのグラスが最適です。
印象的なラベルの絵
アーリータイムズの旧ラベルには大自然の懐に抱かれた一軒の建物が描かれています。男が荷車で何やら運び出そうとしていますが、よく見ると敷地を区切る塀に「EARLY TIMES」と書かれ、正面の壁には「No.354」という札が掛けられています。
この「No.354」というのはアーリータイムズ蒸留所の連邦許可証番号であることから、ここに描かれているのは創業当時の蒸留所の姿ということでしょう。そういう目で見ると建物内にはポットスチルらしき物があり、荷車に積み込まれているのが樽であることがわかります。
豊かな自然の中から湧き出たおいしい水と、肥沃な大地から生み出されるトウモロコシ、ライ麦、大麦はバーボンづくりには欠かせません。初心を大切にし、バーボンの伝統的製法を忠実に守り抜いていこうという姿勢がラベルの絵に現れています。
グラスにこだわるとウィスキーを考えて飲むようになる
感性を呼び起こし、満たしてくれるウィスキー。その時間をお気に入りのグラスと共に過ごしてみては如何でしょう。
ストレート
爽やかな香りが漂ってきます。濃厚で腰が強く、ブランデーを思わせる強靭なフルーティーさを感じました。
ロック
氷を入れて味が引き締まったことによりフルーティーさがしっとりとしたものになりました。ストレートと同様に、飲み込んだ後は口いっぱいに香りがこもります。
愛用のグラスがあるとウィスキーはもっと楽しくなる
それぞれの飲み方に応じた最適なグラスをご用意しています。詳しくはコチラ
水割り
次いで水で割ります。
合わせる水は箱根の森の天然水です。
トワイスアップ(1対1で氷を入れない)
香りはこの飲み方が一番だと思います。水で割っても濃厚なままですが、口当たりが良くなることでスイスイ飲めました。
ハーフロック(1対1で氷を入れる)
スッキリ爽やかな飲み口でサラサラしていますが、しっかりとしたコクは残っています。かき氷のような味わいです。
ハイボール
上戸彩さんのCMで有名なソーダストリームを使用してつくった私好みの炭酸水を使用します。
酸味・甘み・若干の苦みがミックスされ、スッキリとした柑橘系の味わいとなりました。
松田優作の心を掴んだしっかりとした味わい
いかなる飲み方でも個性が残っていたアーリータイムズには、ちょっとやそっとじゃ崩れないしっかりとした味わいがありました。そして何よりもこれまで感じたことの無い味わいが印象に残っています。
アーリータイムズは松田優作が愛したバーボンとして知られており、行きつけだった下北沢のバーには彼の飲みかけのボトルがまだ残されているそうです。沢木耕太郎はエッセイの中で「トウモロコシ畑からの贈り物」と表現していますが、アーリータイムズが持つ強さや個性といった物がこういった人たちの心を掴んだのかもしれません。
自社工場で樽まで作っているという事もあって1,000円台半ばで飲める大変美味しいバーボンであり、今後病みつきになりそうな予感がします。
グラスにこだわるとウィスキーはもっと美味しくなる
★未成年の飲酒は法律で禁止されています。飲過ぎには十分に注意しましょう
「参考になった」と思われたらはてブの所をポチっとして頂けますと幸いです
◆ソーダストリームを使って完全に私好みの炭酸水を作ってみた
◆アーリータイムズブラウンラベルについての記事
◆同じバーボンウィスキーの記事