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〖書評〗「生きることは愛すること」講談社文庫の企画に乗っかってみた

今回は瀬戸内寂聴著「生きることは愛すること」をご紹介します。寂聴氏の本はこれまで読んだことがなかったのですが、意外なきっかけで今回手にすることとなりました。

講談社文庫創刊46周年記念で乃木坂46とのコラボ

今年創刊46周年を迎えた講談社文庫が46という数字のつながりで乃木坂46とコラボし、現在書店の店頭にて「乃木坂文庫」というフェアが開催されています。フェアの対象となっている46作品のカバーに46名のメンバー一人一人を起用するというもので、各作品はメンバーの顔写真が載せられたカバー付きで書店に並んでいます。

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CDや写真集が売れない時代に乃木坂関連の物だけは爆発的に売れているという状況ですが、アイドルと文学作品とのコラボというのは恐らく業界でも初めての企画ではないかと思います。動機は何であれこれをきっかけに本に親しんでもらおうというものだと思いますが、なかなか面白いことを考えたものです。

この企画に乗っかってみようと思った理由

当ブログにおいて様々なことを書いていますが、実は小説はあまり読んでいません。又吉直樹氏の芥川賞受賞などで関心はあり、もっと小説を読まなければとは思っているのですが、正直なところ何を呼んでいいかよくわからない状況です。

乃木坂に関してはライブにも握手会にも行かず、CDもアルバムだけ(車中で聴くにはちょうどいい)というライトなファンである私ですが、小説を読むちょうどいいきっかけなのでこの企画に乗っかってみようと思いました。

まず選んだのは新内眞衣がカバーの「生きることは愛すること」

最初に選んだのは新内眞衣がカバーの「生きることは愛すること」です。

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この他に衛藤美彩と伊藤かりんを考えていたのですが、あいにく横浜の紀伊国屋にはありませんでした。

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通常のカバーのさらにその上に今回のフェアのカバーがされています。

 

新内はOLと2足の草鞋を履いているという妙な売り出し方で登場してきたメンバーですが、ラジオの生番組で磨いたトークとバラエティーでの適応能力で最近著しく台頭してきています。

 

「生きることは愛すること」は瀬戸内寂聴氏が故郷野徳島で若者たちの悩みや疑問に耳を傾け、それに対して真摯に率直に答えたもので、また母校で行なわれた講演の様子もあわせて収められています。

寂聴氏の人生は豪快そのものだった

瀬戸内寂聴氏については高齢の尼僧というぼんやりとしたイメージしかなかったのですが、改めて調べてみると不倫やら家出やら離婚やらと若き日にはいろいろやらかしたようです。作家としてのデビュー後もポルノ小説と批判されて干されたり、修道女を志すも教会から拒否され、出家しようとしても多くの寺院から拒否されるという始末です。

 

最終的に今東光に弟子入りして出家しますが、その後も脊椎の骨折で寝たきりになったり、90歳を超えてがん手術をしたり、それでも化粧をし、男と付き合い、肉食し、酒も飲むという温和そうな外見からは想像もつかない豪快な人生です。そのような人生を送ってきた人の言葉には他の人にはない重みがあるように感じます。

寂聴氏の言葉には幾つも引っ掛かるものがあった

この本では出された質問に答えるという形式をとっているため、短いやり取りが数多く収録されています。人によって違ってくるとはいえ、あちこちで何かしら引っかかるものを感じると思います。

 

「人は死んだらどこに行くのでしょうか」という問いに対し、「あの世が無いと思ったら哲学は生まれても宗教は生まれない。宗教があるということは死んでも何かあると人間は思いたがっている。本当は何もないかもしれないが、何かあってそこで父や母が自分を守ってくれると思っている方が人間は楽。」と答えています。これほど宗教の本質を分かりやすく説明した言葉を私は知りません。

 

またいい人が苦労をするというような「人生における不条理」に関しても「前世の報い」とか「来世で報われる」というような考え方を否定し、「不条理があるからこそ人はそれを解明しようとし、それにより小説や絵のような芸術が生まれる」と述べています。ややこしい人生を送ってきた私もそのように感じました。

 

将来何をするかという事に関し、一番好きなものを早く見つけて命がけでやれ、と寂聴氏は高校生をまさに「扇動」していますが、「好きなことをしないで死んでいくよりも、好きなことをして敗れて死ぬ方がいい」というの言葉は私がまさに今考えていることそのものです。

本は飾ってないでちゃんと読め

この本にはこれ以外にも寂聴氏の含蓄のある言葉が数多く収録されています。カバーにつられて購入した新内推しの人たちは決して書棚に飾るだけでなく、是非一読することをお勧めします。

それにしても中身を知らずにカバーだけで本を選んだのはこれが初めてでしたが、これはこれで面白いものだと思いました。これをきっかけにして私の中で新しい世界が出現したりしないだろうかと期待してしまいます。

 

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