酒と車と御朱印の日々

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【書評】「編集手帳」の文章術 言葉を吟味する感性の鋭さには憧れるしかない

御朱印を頂きに各地の寺院や神社をお参りしておりますが、車に乗りまくっていた初期の頃に比べて最近は電車やバスといった公共交通機関を極力利用するようにしています。特に青春18きっぷや高速バスを利用して遠方に行く場合は移動時間が長くなるため、車中で読書をして過ごすことが多くなりました。

御朱印集めに出かける時に使用しているリュックには御朱印帳とカメラの他にいつも本を二冊入れ、その時の気分に合わせて読み分けています。

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御朱印集めの際の常備品です。通常は右のリュックを使用していますが、伊勢神宮や中尊寺といった遠隔地、また三峯神社のように現地の日帰り温泉施設を利用する場合等は左のリュックを使用します。

一冊目の本は佐藤優氏が強く推薦する日本史のかなり重たい内容の本です。お寺や神社のことを理解するためには平安時代から江戸時代にかけて日本史のしっかりとした知識が必要だと思って読み始めた本ですが、もともと難関国立大学受験生向けの参考書を教養書に編集し直した本だけになかなか読むのも大変です。

もう一冊は「読むだけでスッキリわかる」と銘打った軽めの世界史の本で、日本史に疲れた時に読むようにしています。私は大学受験では世界史を選択していたのでこちらはすらすら読めますが、内容が頭に残っているかどうかは自信がありません。

先日青春18きっぷを利用して「モネの池」を見に行った際は片道6時間以上かかる旅となるため、この二冊に加えてもう一冊荷物に入れたのですが、それが今回ご紹介する竹内正明著「編集手帳の文章術」です。

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こうしてブログを立ち上げて一年以上ほぼ毎日何か書いているので、文章が上手く書けるようになりたいと常に思っています。読み始めてみると実に読みやすく書かれていて、他の二冊には最後まで手を付けることなく、岐阜まで往復する間に読み切ってしまいました。

 

新聞のコラム欄はなぜか朝日新聞の「天声人語」ばかりが有名ですが、それ以外の各紙も朝刊の一面にコラム欄があります。本書は読売新聞のコラム欄である「編集手帳」6代目担当者として10年以上執筆してきた著者が、名文が生み出すために必要なことや意識していることなどをわかりやすく説明した内容となっています。

 

他の新聞のコラム欄と比べた「編集手帳」の特徴は字数の少なさにあります。「天声人語」が606文字、産経の「産経抄」が689文字であるのに対し「編集手帳」は458文字しかありません。

冒頭では本文と直接関係のない、多くの人が興味を覚えるような雑学的な話で読者をひきつけ、次いで本題に入って言いたいことを全て言ってしまい、最後にほっと息をつくような、余韻を残すような締めくくりが基本パターンとなっています。

著者はコラム欄を短歌に例え、「事実を述べた五七五では足りず、書き手の喜怒哀楽なり、人生観なり、人間観なり、なにがしか血の通った感情の七七がついてコラムになる。」と書いていますが、それをこの短い字数の中でやっているのです。

私は当ブログにおいてはテーマが何であっても必ず1000字以上の文章を書くようにしています(南町田再開発進捗状況の記事を除く)が、書く内容がある程度まとまっていればすぐに1500字から2000字になってしまいます。(この記事も2000字を超えました)それだけに458字という短い字数でこれだけのことをするには言葉に対する俳人並みの鋭敏な感性が必要であることがよくわかりました。

 

著者はコラム欄を毎日食べても飽きることのない白いご飯にも例えています。そして「何度も繰り返し濾過して個性を取り除き、真水にずる。真水にしたつもりでも書き手特有の匂いはほのかに残る。それが本当の個性というものでしょう。濾過する努力もせず「××節」などと自分の名前を関した呼び方をされて喜んでいる記者に、まともな文章を書ける人はまずいません。」という一文はグ」」サリと突き刺さりました。

著者はコラムを書く際に一つ一つの言葉を徹底的に吟味し、最終的には音読までしています。「つかえたり、息継ぎが苦しくなったりしたときは、かならずそこに何かしらの欠陥が潜んでいます。文章上の不良品を嗅ぎ分けて「耳」ほど優秀な感知器はありません。」ということです。

私もリズムよく読めるような文章を書きたいと常に思っていますが、毎日毎日「日を跨いじゃうよぉ~」と焦りながら書いているためなかなかそこまでできません。(これを書いている現在23時10分。例え日付が変わっても編集オプションで日時を前日にして投稿していますが。)

そこまでできないにしても一度全文をプリントアウトし、必ず赤を入れてから投稿するよう心掛けています。

 

著者は「書き出しの部分を読んだだけでは本題が何か見当もつかない。そういう書き出しを心がけています。」と書いています。コラムには見出しがないため、たとえその日の本題に興味のない読者にも読んでもらい、満足してもらおうという気合が籠っています。

当ブログを立ち上げた時、私もそのような文体に憧れていました。しかしブログの場合、検索順位やSEO、キーワードといったものが関わってきます。気合を入れて書いた記事も検索順位が低ければ誰も読んでくれません。

最近になって御朱印に関する記事の書き出しは一定のパターンを守るように心がけていますが、そのようにしてみたら検索順位が大きく上がったという試行錯誤の結果です。御朱印以外の記事はどのようにしたら効果的かという事については全く見当もつきません。

 

文章を書くことによってのみ文章は上手くなると信じてきましたが、どうやら書くことと同じくらい読むことも大切なようです。そうなると写真が上手くなるためには何が必要なのでしょう。

 

◆七帝柔道という関係者しか知らなかったほぼ寝技だけの柔道

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◆「モネの池」で有名な岐阜の根道神社に行ってきた記事

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◆三峯神社には日帰り入浴可能な温泉施設がある

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◆往復夜行バスを利用した強行軍

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