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「大和トンネル拡がります」って一体どうやって?②

東名高速道路大和トンネル付近を起点とする渋滞緩和策として現在トンネル拡張工事が進行しており、その模様を以前ご紹介いたしましたが、その後一ヶ月半が経過して現地がどうなっているのか気になっていました。前回は上り線の工事現場にたどり着く道が見つからず、下り線の工事現場のみご紹介していましたが、この間に上り線の現場にたどり着くルートも見つかり、今回改めて上下線の状況を改めてご紹介したいと思います。

 

東名高速道路は横浜町田ICと厚木ICの間で米海軍と海上自衛隊の厚木基地の北側を通過しています。

万一離着陸する飛行機の事故が発生した場合に被害を軽減させることを目的として、道路に蓋をするような構造でつくられました。何しろこの地点は戦闘機から大型の輸送機まで数多くの飛行機が飛び交う真下になるのです。

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上空を通過している飛行機は着陸態勢に入った海上自衛隊の哨戒機P-1で、写真ではそれほどの迫力は感じないかもしれませんが、実際は石を投げたら届きそうな高さです。

 

具体的な渋滞緩和策としては、大和トンネル(280m)とその東京側の橋梁部(530m)を上下線とも1m拡幅したうえ路肩を削り、既存の車線を1車線当たり25㎝狭くして1車線分をひねり出すというものです。

報道発表資料:海老名ジャンクション等においてピンポイント渋滞対策を推進します - 国土交通省

前回ご紹介した際は重機でひたすらコンクリートの壁を掘りだしている状態でした。その後どのくらい進捗しているのでしょうか。

 

前回たどり着けなかった上り線側の拡張工事現場です。

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上り線側もトンネルの壁を掘りだしています。

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手前で鉄筋を組んでいるので、現在の壁の外側に新たな壁を設けるようです。

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下り線側に移動してきました。前回はコンクリートの周囲の土砂を重機で掘り起こしていましたが、掘り起こされた壁の周囲に足場が組まれています。

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どうやらこちら側も鉄筋が組んであるようです。

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前回の記事で「実は大和トンネルの側面の壁は二重になっていて、内側の壁を壊すだけで拡張ができるのだそうです。」とご紹介しました。これは交通ジャーナリストとして有名な方の記事を参考にしたのですが、どうやら違っているように思えてきました。

現在の壁の外側に新たな壁を設け、その上に蓋をして土をかぶせ、その後に内側の壁を壊すというものではないでしょうか。ちなみに蓋の上部は現在このような状態です。

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ところで大和トンネルの渋滞の原因として常に指摘されるのがトンネルの蓋と坂です。

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蓋をしたことで生じる暗がりや圧迫感、そして緩やかな下り坂から上り坂に切り替わるトンネル付近の地形等の要素が原因で、一時的に速度が低下するクルマがあるというのです。そのためこの辺りは「速度低下に注意」という標識がしつこいくらい出されています。

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しかし、たかが280mで向こう側が見えているようなトンネルでは暗がりや圧迫感などあるはずがなく、首都高速三号線の池尻から三軒茶屋にかけての区間と違ってこの辺りの傾斜は速度低下をもたらすようなものとはとても思えません。

 

渋滞の原因に関する定説に常に疑問を感じていたのですが、最近になって納得できる説明に出会いました。

車の長さと車間距離、そして車線数によって時速100キロ程度で流せる車両の量は決まってきます。通行量がそれを超えれば車間がつまってブレーキを踏む車が増え、それによって渋滞が発生するというものです。この考えによれば坂やトンネルは渋滞とは関係ありません。

東名の横浜町田ICから厚木ICの区間は15.3㎞ありますが、ここは交通量が頂点に達する区間です。下りは横浜町田ICで八王子や横浜方面からの車が大量に流れ込み(私もその一人です)、その状態は厚木ICで伊豆・箱根方面を目指す車が小田原厚木道路に向かうまで続きます。

上りも厚木ICで小田原厚木道路からの合流があり(私はやはりここにいる)、また海老名JCTで圏央道からの流入があります。ここでピークとなった通行量は国道16号や保土ヶ谷バイパスへ出る車が横浜町田ICで大量に下りることで大幅に緩和します。

上りも下りもこの区間は時速150キロくらい出さなければさばききれない通行量で、時速80キロ程度では大渋滞となって当然というものです。

 

東名上りは東京料金所を過ぎると結構なアップダウンがありますが、横浜町田ICで大量に下りていますからそのあたりの渋滞など見たこともありません。首都高速3号線は青山学院大学の所でトンネルになりますが、ここが起点の渋滞というのも見たことがありません。渋滞の原因はトンネルや坂ではなく多すぎる通行量にあり、だからこそ車の流れを分散させる圏央道や外環道は重要なのです。

 

今回拡張されるのは大和トンネルの前後約5㎞だけという事なので、それほどの通行量アップにはつながりそうにありません。どうやら最終的な渋滞緩和は、人口減少と若者の車離れによる通行量の減少まで待つしかないようです。(私はその時まだMT車に乗っているのでしょうか。)

◆「大和トンネル拡がります」って一体どうやって?③

www.goshuinbukuro.com

◆「大和トンネル拡がります」って一体どうやって?①

www.goshuinbukuro.com

◆東名入口交差点の渋滞解消策の記事

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◆レンタカーで久しぶりにAT車に乗った記事

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