国道16号線は横須賀から相模原、八王子、埼玉を経由し、千葉に入ってからは柏から木更津までを結ぶ道路です。法的には完全な環状道路で、木更津から横須賀の海上部分はあくまで未供用区間という扱いなのだそうです。
頭痛の種だった渋滞を改善させた圏央道と新滝山街道
私は祖母のお墓が圏央道日の出ICの近くの霊園にあるためお墓参りをする際は国道16号線を八王子の左入橋の交差点まで利用します。以前はここで右折して隣の左入町の交差点まで16号でそこから滝山街道に入っていたのですが、新滝山街道の開通でその必要が無くなりました。
南町田から霊園まで往復する場合、ともかく渋滞に悩まされていました。行きの16号は橋本から八王子まで、そしてその先の滝山街道は全線渋滞というのがいつものことでした。帰りは八王子バイパスから先は常に全線渋滞で、真夏に車をオーバーヒートさせてしまったこともあります。
このどうしようもない状況を劇的に改善させたのが新滝山街道と圏央道です。
片側一車線の滝山街道は左入町交差点から入ると東京サマーランドの前までの渋滞を覚悟しなければなりませんでしたが、並行して片側二車線の新滝山街道が全通したおかげで八王子から先の渋滞が消滅しました。また圏央道が東名とつながったおかげで国道16号の通行量が減った結果、こちらの方の渋滞も大幅に減少したように感じます。
改めて国道16号を走ってみた
小田急線を渡った先の大野南中入口信号です。どうしようもない程いつも渋滞している鵜野森交差点は約200m先ですが、今回は全く渋滞もなく通過できました。
鵜野森交差点と同様に渋滞ポイントである橋本五差路の手前にある南橋本一丁目交差点です。依然として渋滞の気配はありません。
八王子陸橋です。以前はここから八王子バイパスまで渋滞というのが常だったのですが、すんなりと抜けられました。
八王子バイパスを抜けた北野町の交差点です。以前は八王子バイパスを下りると最後の左入橋の交差点までノロノロだったのですが、今回特に支障もなく抜けることができました。
左入橋の交差点で国道16号から離れて新滝山街道に入ります。ここから先はまず渋滞の恐れはありません。本当に便利になったものです。
以前と比べて16号線の渋滞は確実に改善されたと思います。
圏央道の開通を遅れさせた反対運動
圏央道の日の出ICから海老名JCTの区間の開通は周辺の反対運動により随分と遅れました。反対派の方の主張は大きく分けると「高尾山にトンネルを掘ることにより貴重な生態系を破壊する」「都心の渋滞解消効果に果たす役割は小さく、公共性のない無駄な工事である」という2点だったと思います。
高尾山の生態系について、私は詳しいことはわかりません。しかし圏央道が周辺道路の渋滞緩和に大幅に貢献していることは16号を何度も走っている者として自信をもって言うことが出来ます。確かに工事のため住み慣れた場所を去らなければならなかった方もいるでしょう。ですがそれだけ公共性のある工事だったのです。
「工事反対」を言いっ放しにせず、後で検証してみよう
私はマンションデベロッパーで近隣の反対運動に対応する仕事をしていた時期があるのでこういったニュースには注目していますが、このような運動をする方というのはとにかくいろいろな事を言ってきます。「マンションができることにより周辺環境が大幅に破壊される」ということで「騒音・振動」「景観」「風害」「居住者の車両による渋滞・事故」「周辺の資産価値の下落」「近隣の文化財へのダメージ」等々よくこんなことを思いつくなと考えたものです。しかし、マンションが完成してから「我々が言った通りになったじゃないか」ということは私の知る限り一度もありません。
私の場合は民間企業の営利事業でしたが、公共工事に反対して完成を遅らせた人は反対理由をただ言いっ放しにするのではなく、工事完了後に自分たちが主張した通りになったか否か検証して発表すべきではないかと思います。
圏央道の開通により高尾山の生態系は本当に破壊されたのか、高尾山薬王院で御朱印を頂いた者としても興味があります。
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