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柔道のルールが大きく変わるという報道に接し考えた

新聞やテレビ等で比較的大きく報道されていますが、柔道のルールが大きく変更になるようです。私が選手として柔道に取り組んでいたのは学生時代の4年間だけですので、卒業して25年も経つと変化についていくのが大変です。最近はオリンピックが終わる度にルールの改正がありますが、今回の改正は柔道という競技の内容が変わってしまうほど大きなものだと思います。

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今回の改正は大きく分けて以下の3ポイントです。
① 技のポイントとしての「有効」の廃止。「合わせ技一本の廃止」。ポイントは「一本」と「技あり」だけ。「技あり」を2回とっても「一本」にはならない。
② 「指導」3回で反則負け。ただし優勢勝ちの判断基準は技のポイントのみ。
③ 試合時間を1分短縮して4分とする。
今回の改正が日本選手に有利だとか不利だとか様々な意見が出されています。日曜の朝の番組で張本勲氏は「日本選手が強くなると不利になるようなルール改正をする」と言っているようですが、今回の改正はこんな無知でチンケな意味合いのものではありません。
ヤフコメ欄に代表されるインターネットの書き込みを見ると、世界には「柔道」と「JUDO」という全く相容れない2つの競技があるかのような書き込みが目立ちます。一本を取ることを目指す柔道と、せこくポイントを稼いで優勢勝ちを目指すJUDO。日本はJUDOでは負けても柔道では負けない。そう言っている人はルール改正がある度にこれでまた日本が不利になったと主張したがります。


1997年のカラー柔道着の導入以降、延長ゴールデンスコアの導入と旗判定の廃止、タックルや朽ち木倒しなどの足を手で攻めることの禁止等々これまで様々なルール改正がありましたが、これらは全て柔道を誰が見てもよくわかる、テレビ映りの良い面白い競技にしようという考え方で一貫しています。それには技で決まる柔道にする必要があります。
「指導」の差が優勢勝ちに結び付かなくなる。そうすると組み手争いで時間を使っても勝ちにはつながりません。「有効」がなくなって「技あり」と「一本」しかないということになると相手を転がすだけではだめで、思い切った技をかけるしかありません。柔道を何としても人気競技にしようという国際柔道連盟の強い決意を今回は強く感じました。


私が柔道部に入って最初のオリンピックはソウルでした。その後のバルセロナやアトランタの時、外国人選手同士の試合は本当に見ていられない程つまらないものでした。シドニーオリンピックでのあの有名な大誤審で私は柔道はもう終わったと思いました。事実上の柔道世界一決定戦である100㌔超級決勝に「内股すかし」が分からない審判が出てくるとは何事でしょう。
しかし多数の人々の努力の結果柔道は再び面白い競技になってきました。以前は日本人選手が負けるのは何かのはずみで倒れてしまって「効果」や「有効」を取られ、あせりでそれを取り返せない場合や、外国人審判の不可解な判定に泣かされる場合がほとんどでした。今は違います。たとえ日本人選手でも負ける時はきちんと組んできちんと投げられて負けているのです。「柔道」か「JUDO」かだのスポーツか武道かだの、そんなものは全く関係ありません。


競技の面白さが理解されれば競技人口が増え、それによってレベルが向上するのは最近の日本のバドミントンを見ればよくわかります。ここ数年の柔道界は暗いニュースが続き高校や大学の柔道部員は減る一方でした。母校柔道部もつぶれる寸前までになりました。リオデジャネイロオリンピックで復活の兆しが見えた日本柔道界が新ルールの下で再び輝きを取り戻すことを願ってやみません。

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