酒と車と御朱印の日々

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御朱印がネットオークションで転売されているという報道に接し考えた

先日テレビ朝日の夕方のニュースの中で御朱印が取り上げられていました。京都の寺院で頂けるレア物の御朱印がネットオークションで高値で転売されているという事実が紹介され、それに対する「書き手」の方々のやるせない心境が語られていました。

f:id:minamimachida0706:20161119210302j:plain御朱印はもともと寺社に写経を収めたことに対する証明書だったとされ、四国八十八か所巡礼においては「御朱印帳」ではなく「納経帳」と言われます。近年では多少意味は変わりましたが、お参りを済ませたことに対する証しという点だけは変っていないはずです。

それぞれの寺社で頂く御朱印や御朱印帳は大変に美しいものです。私も御朱印集めを始めた当初はスタンプラリー的な感覚でしたが、現在ではどちらかというと美術品の収集に近い気持ちでやっています。番組で紹介されたようなレア物の美しい御朱印を見ると是非とも欲しいと思いましたが、自分でお参りして頂いたものでなければならないと思っています。


寺社を訪れるということにはお祈りする以外に、門前町を散策しそこの名物を味わう、寺院建築を鑑賞する、様々な表情の仏像を拝む、美しい庭園を鑑賞する、歴史的な事件の痕跡を見る等々様々な要素を含みます。それらを全て踏まえた上で御朱印を頂くのではないでしょうか。私が持っている3冊の御朱印帳と一本の納経軸には数多くの御朱印が記されていますが、その一つ一つを見ると背景の様々なことを思い出します。ネットオークションで御朱印を購入するということはそのような要素を一切無視するということであり、いくらレア物だと言ってもそのようにして入手した御朱印は無意味だと思います。

御朱印の本場はやはり奈良・京都を擁する関西でしょう。今回のテレビ朝日のニュースでは京都の4つの寺院のレア物の御朱印が紹介されていましたが、東京に住む私としてはそう簡単には手に入らないものです。御朱印集めをするようになって初めて関西人をうらやましいと思いましたが、だからと言ってネットオークションなどという安直な方法をとるつもりはありません。
あの出雲大社にも思いがけず社員旅行で行けました。いつかゆっくり時間を取って関西を旅行する機会もあるでしょうし、そうやって頂いた御朱印だからこそ価値があるのです。


私の一冊目の御朱印帳は長野の善光寺前立本尊御開帳の御朱印で始まっています。関東最強パワースポットと言われる秩父の三峯神社の御朱印も入っています。ひょっとしてネットオークションに出せばそれなりの値段がつくかもしれません。以前四国八十八か所巡りをした時の納経軸で作成した掛け軸は四国では代々家宝として受け継ぐものですが、これなどいくらの値がつくか見当もつきません。しかしオークションに出すということはその一つ一つの背後にある全ての要素も併せて売り渡してしまうということであり、「罰当たり」というよりもむしろ悲しくてできそうもありません。恐らく棺桶の中まで持っていくことになると思います。


ネットで転売している人は一人で何冊も御朱印帳を持ち込んだり、書置きの御朱印を何枚も頂いたりしているそうで、対策として一人一冊限定などという策が採られ始めているそうです。ビジネスとして割り切って考えている人には「罰当たり」という考えは通用しないでしょうからそういった対策をとられるのも仕方ないでしょう。しかし一部の不心得者のために御朱印という美しい文化が無くなってしまうということにだけはならないよう祈ります。


四国八十八ヶ所巡りの納経軸です。

f:id:minamimachida0706:20161119210350j:plain八十八ヶ所巡って結願したら高野山奥之院にいらっしゃる弘法大師に報告しに行くという仕組みになっているため89個の御朱印が記されています。上から6列目左から4個目の中央部分が高野山奥之院の御朱印で、最後に高野山まで行かなければ軸が完成しないと知った時ははまったと思いました。

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